世の中の音楽は6割くらいは聞いてるうちになんとなくパッとジャンル名と影響の流れがわかったりするもんじゃないですかね。
残りの4割は調べて納得するか、調べてもふんわりしてるか。
Lightning Boltは個人的にかなりふんわりの部類です。Noise Rockってまんまというかそれでいいのか?みたいな。
Lightning Bolt - Dead Cowboy @ TAICOCLUB'14
ドラムのブライアン・チッペンデール、 ベースのブライアン・ギブソンによる手数とエフェクトの暴力。よく通勤中の憂さ晴らしに聴いてると変に楽しくなってくるのが癖になります。
2人の使用機材は調べると簡単に出てくるので案外簡単に再現できるのでは?と錯覚するものの、よく見てみると再現難しいなぁとなります。
ドラムはいつかやってやろうと地道に機材を集めています。
書くのはベースの方ですが。
使用ベースはStingrayの5弦モデル。
ベース弦のチューニングは5弦であれば基本BEADG(太→細)ですが、彼の場合CGDAEという変則チューニング。
コントラバスのチューニング(EADG)ではなく、チェロのチューニング(CGDA)を採用した上で更にEを追加してしまう。まぁ変態ですね。
このチューニングには市販のベース弦ではもちろん無理なので、AE弦にはバンジョーの弦を使用してるそうです。
このチューニングによってエレキベースながら低音に寄りすぎないサウンドを作ることができるのは発明的です。
初期のアルバムから『Wonderful Rainbow』までは4弦でEDGG(1oct↑)、『Hypermagic Mountain』から現在のスタイルに。
Stingrayでも当初はERNIE BALL MusicManだったものの、『Earthly Delights』から『Fantasy Empire』の間に盗難され、廉価ラインのsterling by musicmanのStingrayを使用。その後またERNIE BALL MusicManを使用。
その上でのエフェクター構成は画像の通り。
どちらの画像が新しいものかは不明ですが、
Dejitech Whammy
Boss OS-2 オクターバー
Boss ODB-3 ベースオーバードライブ
Boss SD-1 スーパーオーバードライブ
Boss PW-10 ワウ
Line6 DL4 ディレイ
という構成。ザ・ノイズ生成機って感じですね。
この先に爆音のための3600Wパワーアンプが待ち構えているのもまたいい感じにぶっ飛んでます。
最新作でのアンプ構成は、Ashly BP41プリアンプ、QSC PLX3602パワーアンプ、SWRのキャビとPAスピーカーを4機。
ベニヤに上記のエフェクターをくっつけて世界各国持ち歩いてるのはかっこいいですね。
コの字に並べることで一気に踏めるようにしてるのも実に効率的です。スイッチャーなんていらなかった。
早く起きた朝にパッと書いたので短いものの、機材から見るブライアン・ギブソンは実に音楽家的なぶっ飛んでる人という印象を持ちます。
参考
https://en.wikipedia.org/wiki/Lightning_Bolt_(band)
https://equipboard.com/pros/brian-gibson
https://smartbassguitar.com/the-brian-gibson-interview-lightning-bolts-low-end/
https://www.premierguitar.com/artists/lightning-bolts-brian-gibson-blows-sh-t-up