Operation Sound Recoveryを聞いて考えた

ある日、砂原良徳『LOVEBEAT』をSpotifyでたれ流してたところ、Operation Sound Recovery(OSR)のポッドキャストがおすすめされ、エピソードのタイトルを見たところ興味あるなぁ~っとなり、一気に公開分(27回まで)を聞きました。

 

音楽好きはニヤニヤできる内容ばかり。ちょっと癖あり。

特にメモを取らずに聞いてたので思い出しながらですが思ったことを好き勝手書こうかなと。

 

検索等でこの記事当たった人はあまり参考になさらず…。適当言ってるだけなので。

 

 

 

 

 

OSRのパーソナリティ、メイン写真左から

砂原良徳:ミュージシャン/電気グルーヴ(99年まで)、METAFIVE、TESTSETなど

竹中直純:エンジニア・実業家/オトトイ㈱代表取締役、㈲未来検索ブラジル代表取締役など

國崎晋:編集者/㈱リットーミュージック取締役、『サウンド&レコーディング・マガジン』元編集長

 

すごいメンツだなぁ…と。特に竹中直純氏はOTOTOYの偉い人くらいの紹介だったのが、Wiki見てあーーーーあの人ってなるくらいにはびっくり。

 

この3人が何を話してポッドキャスト配信しているのかというと、現代の音楽産業、リスニングのデバイス環境、ニュース・トピックスへの雑談、昔話とか野球とか。

特に主軸になるのは、現状の音楽再生環境に疑問を呈した上での「自分たちで再生環境を作りたい」という野望。

 

いろんな話題に行っては戻って地道に知見を積み重ねてアイディアを練っている感じが、わかる~とか、そこはちょっと違うなぁ…とか思いながら聞けて、技術・音楽好きにはこんな面白いの聞き得しかねぇ!という感じ。

(特に自分は大学の卒論に音楽メディアをネタに書いたので余計に)

再生数の多い回は、METAFIVEのラストアルバム騒動の裏側とかで聞いてて当事者目線だとそんな感じだったんだ、とか。

 

で。

思ったことをなんとなく書きたくなったのが今回の記事。

重箱の隅をつつくような内容ばかりです。なんなら技術のこと、Appleプラットフォームに関してはちんぷんかんぷんで分かったフリをしていることばかり。

文章だけでまとめるのに一度挫折したので、スライドで整理してみました。

 

 

音楽好きの20代中盤の(一応)若者からの配信へのフィードバックとして読んでもらえれば幸いです。批判も歓迎。

 

主に砂原氏から挙げられるアイディアの数々ですが、ざっくりまとめるとこうなるのかな、と。

インターネットを通じたコミュニケーションという部分は、配信内でたくさん話題にはなりますが、細かな仕様部分は省いて大枠にしたら2つになってしまった。

 

 

 

オフラインでも使える音楽プレーヤー機能だけでいえば、私も使用しているMusicBeeを始めいくつかあるにはあるのではないか。

ただ、いわゆる「オーディオマニア」にfoobar2000、MusicBeeがどれだけ認知され受け入れられ使用されているかはわかりません。

一応出力としてASIO、WASAPIに対応し、かなりのフォーマットにも対応しているとは思うのですが…。

 

 

 

オンラインでのコミュニケーション機能というところで聞いていると、Steamのプラットフォームはかなりウォンツに近いのではないかと思い、参考に取り上げようと思いました。おそらくOSRの面々も、OSRを聞くリスナーもそこまでWindows環境やPCゲーム市場にいるようなタイプの人もいないと思いますし…。

 

 

 

Steamはブラウザ上でも見れますが、PCにインストールしてアプリケーション上でブラウジングするのがメインです。

スマホアプリもありますが、ログイン時のセキュリティに使用するか、ストアのブラウジングに使用する程度です。あくまで補助的なアプリ。

 

 

 

様々なプラットフォームでコミュニケーションは発生しているが、プラットフォーム毎に民度の良し悪し、内容の質は大きく異なる。

Steamは世界的なプラットフォームであるため、特に掲示板は国際色豊かだが、レビューはアクセス元VPNに合わせた言語で表示される。

 

 

 

友人のプロフィールから、同じゲームを持っているのを見てマルチプレイに誘う、というのは自分もよくやります。

プレイ時間を見て、なぜこんなにプレイしているのか気になって自分も買ってみるということもありますし、「他人のエサ箱を見る」というのはかなりいいアイディアだと思います。(Steamでは公開非公開の設定ができないので、R18のゲームをプレイしているのが即バレることもありますが…。)

 

 

 

可能性としてOSRが目指すようなアイディアごった煮の音楽プレーヤーが実現したら、人気がどうあれイノベーションとして一つの例になることは間違いありません。

(いわゆる世間一般で言われるようなイノベーションではなく、ニューコンビネーションとしてのイノベーションですが…)

どれだけの機能を集合させるか、STP戦略的に対象範囲をどう設定するか、プラットフォームは、対応デバイスは……様々考えるべきこともありますし、それを存続させるためのビジネスモデルも必要です。

理想論としては、本当に面白い議論ではあるのですが。

 

 

 

ここからはほぼ愚痴のような雑記。

Appleバイスが音楽製作においてデファクトスタンダードといえる安定性があることは重々承知してますが、OSRの会話ではWindows環境の話はあまり出ません。

実際自分もMOTUオーディオインターフェースWindowsならではの不安定な挙動で四苦八苦してますし、そのうちMacは欲しいとは思っていますが当分先。

一時期はデジタルオーディオプレーヤー(DAP)にAndroidが導入されることも多かったと思いますが、最近はDAP市場も盛り上がりに欠け、Android導入されたものも多くないですね。

最近の若者は~…についてはいつの時代も出るトピックなので深入りしないです。

 

 

 

インディーズ市場に音楽が溢れすぎてて掘ろうと思っても時間が足りない~というだけです。M3行ったことないんですが。

Bandcampも落差草原WWWWに興味出て、アルバムデータを買うためにインストールしましたが、ピンと来る音楽がなかなか見つからず最近は大友良英氏の音源をちょこちょこ買う程度。検索機能の向上や表示の種類拡充、日本語対応などが進めばいいのですが。

デジタル音楽のフォーマットがこれだけの年月をかけてもいまだ乱立している状況は、標準化が進んでいないと一言で片付けることもできますが、原因はといえば代表的なDAPメーカーが足並みを揃えることをせず、自社開発の付加価値を売り出し続けていること。そもそもハイレゾという概念も、大衆にウケてると言えるのか懐疑的です。

大枠として、ビット深度16bitと24bitで音源を分けるようなタグ付けで済んでればよかったものを、差別化としてあまりに多くのフォーマットを開発しつづけた各メーカーの責任で飽和してるようにも思えるので、ユーザーニーズを見誤っているのではないかなと。自分が44.1kHzで十分派閥なので好き勝手言いますが。

 

 

 

 

 

 

と、まぁほとんど愚痴と自分の言いたいことで埋まってしまいましたが、国産の音楽プレーヤーで魅力的な音楽プレーヤーがないのも事実なので、OSRの音楽プレーヤーができたら本当にいいなと思っただけです。

 

ep.2でお三方の視聴環境の話をしてたので、自分の環境もオマケ程度に。

 

音楽を見つけるのは大体YouTubeSpotify

購入するのはなるべくCD。ない場合はアーティストの直販ストア。

CDはEACflacリッピング。ストアではなるべくWAV形式で探し、flacに変換。

PC(Windows)ではMusicBee。ASIOでMOTU M4に出力。

スマホではONKYO HF Playerを使用。アルバムジャケで探せるので。

住宅環境的にスピーカーで聞くことは少ないため、イヤホンヘッドホンがメイン。

音源のフォーマットはまばら。昔リッピングしたものやAmazonで購入したものはmp3も多い。

 

 

最後にスライドのpdfも置いておきます。価値はないとは思いますが。