若者の活字離れとか言いますが、大衆と比べたら私はそれなりに読む方だと思います。
ただ読書ガチ勢に比べたら全然読んでない。
割と王道な小説ばかり読んでいるので、最近の文学界がどうとかはわからんのですが。
大学時代、通学の電車が暇なのでずっと村上龍の本を読んでました。
この人誰なんだろう、って調べたら作家だと知った感じです。
たまたま買った『五分後の世界』でハマって他の作家に手を出しにくくなった。
途中下車して駅構内の本屋で注文・受取で、文庫本を買って読んで、
いつも鞄に2冊くらいいれてました。
毎日往復2時間くらい時間があったので、週に1冊いい感じに読み切る感じ。
4年間続けてたのもあって、村上龍の作品の3/4くらいは読んだと思う。
一応ストックしてるものの、部屋のあっちこっちに文庫本が飛び散ってるので、
一体何冊あるのかはわからないです。片付けたい。
村上龍の小説はジャンルとかを決められるようなものではないので、
備忘録的に好きな小説・エッセイをまとめておこうと思います。
おすすめ文的なのはめんどくさいので書かない。タイトルで買おう。
まずは小説。一応発刊順のはず。
デビュー作で芥川賞を取った作品です。
元々上下巻なのが新装版で一冊に。分厚いけど足りないほど面白い。
えっち~な感じじゃなくて、棍棒でぶん殴るような性描写がめちゃすこ。
小説読んで吐き気したのはこの本くらい。
暴力描写を懇切丁寧に書くとここまで凄いのかと思った。
最近映画化されました。映画は映画でしっかり面白かった。
実は内容覚えてない。けれどこれはやばいって感じで当時ちゃんと本棚入れてるのでやばい。時間空いたら再読しよう…。
一番記憶に残っている小説。 一番おすすめしたい。
男性的な小説なんだけれど、男性的な暴力性より、女性的な包容感を感じる。
経済・性・人間・病・勉学とか、色々な要素があるんだけれど、
村上龍の真髄が詰まった一冊はこれだと思う。
一応最新作。村上龍主催のメルマガがあってそこで配信してた小説。
断片的にちょこちょこ読んではいたものの、通しではまだ読んでない。
文庫化されたら読もうと思ってます。
村上龍の小説は年代によって様々な顔に変化します。
その時々の時代にある社会問題を指摘しつつ、村上龍自身の年齢と共に、
初期は荒々しく、現在は落ち着きつつも鋭く指摘し、文学的に物事を例えていく。
読み手からは、気づきが多いのが魅力なのだと思います。
次はエッセイ。
私の高校国語の教科書にハバナ・モード掲載されてて、
そこに載ってた解説はやっぱりズレてるなと認識しましたね。
それから教育的・教科書的な本の読み方は絶対にしないことにしました。
村上龍のエッセイの魅力は、なんかブログ的なんです。
日常的なことから政治経済批判、旅行とか誰と会ったとか。
その時々のエッセイが同時期の小説とリンクしてたりもして、
読めば読むほど面白い。
長期連載していた「すべての男は消耗品である。」シリーズは最近完結して、
最終巻の、等身大の村上龍という人に触れた感覚は奇妙にもほっとします。
最近全巻揃えたものの、どれ読んでどれ読んでないっけ、って積んでます。
電子書籍では完全版 も出てて、Kindleでタダで読めるんですかね。
電子書籍読まないので知らんのですが。
最終巻まで入ってるならかなりお得。
大学卒業してから本当に色々と読んだ本の内容忘れてて、
多分読み返せばすぐ思い出すとは思うんですが、嫌になりますね。
村上龍から色んな影響を受けていることもあって、
20代前半の若造なのにお金貯めてTUMIの鞄買って、
エトロっぽいデザインの安ネクタイ締めて仕事してました。
分かる人には分かるちょっとしたこだわり。
他にもたくさん影響を受けているものの、無意識でやってたりするので、
もはやなにがなにやら。
表面的な鞄だのネクタイよりも大事なのは、自身の人格形成において、
村上龍の作品群によって大きな影響を受けたことは事実です。
そういう本、作家に出会えたのはちょっとした自信です。
カンブリア宮殿最近見れてないですが、まだまだ龍さんには活躍してもらいたいですね。
最近は電車に乗らないので休日の空いた時間で読んでます。月1冊とか…。
働き始めてから今までなかなか手の出せなかった地味に高い講談社文芸文庫とかを買い漁ってはいるものの、案の定というか積んでます。
転職活動で少し休める今だからこそ、いくつか読み返そう。
YouTuberの先駆け?とりあえず好きな動画貼っておきます。
【村上龍RVR龍言飛語】vol.252 ワタミ従業員自殺に労災認定
さて、私のVS.現職はこれから始まります。
鬱病だから戦えない、というわけじゃないですし、
体調に気をつけながら、逃げる中高年にバズーカ打ち込んでいきます。
希望のない我々世代が、後ろ盾もなく戦うのは一種の宿命かもしれません。
負けたら白旗ケツに突っ込んで首吊って逃げる。