いつかやろうと思いつつも、考察する機材の量と不明瞭な情報ばかりなので手につかなかったShobaleader Oneの機材考察です。
思い切って書くだけ書いて、間違ってたら都度修正。関係者に怒られたら消す。
そんな感じで列挙してみます。今回はパワポで画像も作って位置関係も出してみます。
まぁまずはオフシャルPVでもどうぞ。
Shobaleader One - SHBLDR Album Teaser
Shobaleader One performing - Squarepusher Theme
Shobaleader One performing "Coopers World" live.
まずはShobaleader Oneについて紹介します。
Shobaleader Oneは元々Squarepusherの『Just A Souvenir』で発想されたコンセプトを元に、2010年にSquarepusher presentsとして発表されたシングル『Shobaleader One: Cryptic Motion』及びアルバム『Shobaleader One : d'Demonstrator』から来ています。
Shobaleader One : d’Demonstrator [解説・ボーナストラック付き国内盤] (BRC266)
- アーティスト:Squarepusher
- 発売日: 2010/10/06
- メディア: CD
Squarepusher presents Shobaleader One - Megazine (taken from d'Demonstrator)
上記MVでは(おそらく)全てSquarepusherことトム・ジェンキンソンが弾いているものと見られます。というのも機材が全てトムのスタジオ写真で見られるものなんですよね。ZOOT製のオリジナルギターとか。
この2010年時点ではSquarepusherを含め5人によって制作されたことが紹介されています。
Shobaleader One
Squarepusher (Bass,vocals)
Arg Nution (Guitar)
Sten T'Mech (Guitar)
Strobe Nazard (Keyboards)
Company Laser (Drums)
トム以外は偽名で、正体が誰なのか明らかにされていませんが、「恐ろしいほど優れた名プレイヤー」と紹介されています。誰なんでしょうね。
当初はフランスのEd Banger Recordsからシングル(12インチLPとプロモ用CD)が出され、同年中にWarp Recordsからアルバムが発表された流れです。当時からしてみれば意表を突く感じでしょうね。
ちなみにアルバムの方は日本盤のみボーナストラックが追加されています。そういうことしてるから世界各国のファンが日本盤手に入れるのに苦しむんだぞビートレコード。
その後Shobaleader Oneは特にLIVEをするわけでもなく、Squarepusher名義の新作が出されてましたが、2016年の年末に突如冒頭のMVと共にShobaleader Oneの復活と新譜、世界ツアーが発表されます。
Elektrac [帯解説・特種パッケージ仕様 (8Pブックレット付) / シースルー・ステッカー封入 / 国内盤2CD]先着特典ステッカー付き (BRC540)
- アーティスト:SHOBALEADER ONE,ショバリーダー・ワン
- 発売日: 2017/03/08
- メディア: CD
自分がSquarepusherを知って夢中になったのが2014年頃だったのでびっくりした記憶はあります。同時に、トムのベースプレイヤーとしてだけの姿がくっきり見れることに興奮しました。LIVEは行かなかったんですけど。
とりあえず当時のインタビュー記事も貼っときます。
インタビュー記事内にあるように、Squarepusher以外は宇宙人だそうです。
と、同時にメンバーが一人減ってます。
Squarepusher (Bass)
Arg Nution (Guitar)
Strobe Nazard (Keyboards)
Company Laser (Drums)
Sten T'Mech氏はどこにいったんでしょうね。とりあえず彼らはまともに会話はしてくれないようです。あとLEDマスク量産したんですね。
そしてアルバム『Elektrac』は全てLIVE音源であることを紹介されています。事前に英国内でLIVEをやってたんでしょう。新曲はなく、Squarepusher名義で出されていた曲+『d'Demonstrator』収録の「Megazin」の合計11曲。LIVEではこれ以外にもSquarepusherの曲をやっていたようです。
後に2020年のSquarepusherのインタビューで語られていますが、日本でのSONICMANIA Shobaleader One公演では機材を航空会社が紛失したトラブルもあったそうです。
正直ここでトムの機材を間に合わせたスタッフに彼の機材を1から10まで聞きたいもんです。ハンドメイドのソフトウェアや機材も多く含まれているのでわからんことだらけ。
キーボードのStrobe NazardはYoutubeチャンネルを持ってますが、当時から更新は特にないです。ただ気まぐれにどこかの動画にコメントしていたりします。
それはさておき、2017年の3月にボイラールームによるスタジオライブが公開されています。アルバム未収録の「Hello Meow」、収録の「A Journey to Reedham (7AM Mix)」「E8 Boogie」の3曲。
普段であれば演奏者の発言や、多くのLIVE映像から使用機材等を考察するのですが、基本的にトムは機材を公開するタイプの人ではない(機材を公にして広告となることを嫌ってる)のと、LIVE映像自体少ないので、ボイラールームの映像でわずかに見える足元や推測で今回の記事を書きます。
上の動画と自分の持ってる情報での勝負。機材がわかったからといって丸パクリはしませんし、できないですが。
いつも機材の参考にしているEquipboardでさえ未研究。
トム以外No Gear addedです。トムですら未解読の部分ばかり。
というわけでやっと本題。ボイラールームのLIVE映像とちょっとの情報だけでShobaleader Oneの機材を考察していきます。
機材を考察していきますが、大前提として確実ではないです。
機材の量やその仕組み、接続順等々さっぱり不明瞭です。なので映像中に確認でき、なおかつほぼこれじゃないかという機材についてはそのまま型番等を書きますが、わからないものについては?マークつけてます。
全体像
Squarepusher (Bass)
正直一番わからない。何年も追ってあのサウンドの謎を解こうとしても無理。
分かる範囲で並べてみましたが、余計謎を生むんですよね。
まずベースのBongo6についてはE-Eチューニングで確実でしょう。ヘッド付近にリストバンドのようなものでミュート材を付けてます。そしてGKピックアップの装着。
Bongoからの出力はGK-3Bに行き、そこから13ピンの専用GKケーブルで出力され、ラックにいくところまではわかります。
この先がわからない。GK専用のエフェクターに行くはずですが、V-Bass(もしくはVB-99)があると思いきや確認できず。ラックの裏に隠してるのかもしれませんが。VB-99については所有してることを確認しています。ついでにV-Synth XT。
そのV-Bass自体どう使っているのかも不明。そこからEventideのラックエフェクターに行き、おそらくBass OutとSyn Outで2つのアンプとキャビを使っているものと思われますが、それも怪しい。
ラック上のPC(畳まれてますが)についてはEventide Orvilleの制御でしょう。自作ソフトウェアでEventideをハックしてあらゆる数値をいじれるようにしているため、そのソフトを起動しているはず。その上で、MIDI制御のつまみの一部を足元のEV-5でいじれるようにしていることまではわかります。ただその場合、Doepfer DrehbankでEV-5を制御するはずなのですが、これも確認できません。裏か?
上段の6Uラックについては全くわからない。一番上のミキサーっぽいものは2000年代のLIVEから見かけるものの、はたしてミキサーなのかどうかも不明。詳細求む。
コンパクトエフェクターっぽい白い箱がラック上段の下の方に置かれているのですが、これについても不明。
初めて見たときにはMarshallのアンプ使うんだとびっくりしたものですが、採用の意図もさっぱり。とりあえずVBA400が気になるアンプにはなりましたが。
Facebook上にはこんな写真も上げられていました。
#readeverywhere London Review of Books
Shobaleader Oneさんの投稿 2017年8月25日金曜日
Arg Nution (Guitar)
ギターですが、ストラトキャスター自体に改造の形跡は外見だけでは見られません。純正っぽい。ストラップにLED付けて指板を明るくしていることから、LEDマスクだと見にくいのかなとか考えますね。
サウンドについては、ボードを見ててだいぶ理解できたものの肝心要のようないくつかのペダルが不明瞭でわかりません。
ただワーミーとFM4がかなり大事な部分にはなります。
アンプについてはMusicManのコンボアンプはわかったものの、もう一つのコンボアンプについてはわかりませんでした。
曲によって、シンセじゃなくてギターで弾いてるんか…という部分があり、その場合はFM4とSUPEREGOの組み合わせによるものと思われます。
ただ、SUPEREGOであるかどうかの確証はない。エレハモのペダルっぽいのと色味で判断しましたが。
メイントーンはTS9のようなものがワウの横に見受けられるので、TS系の歪みを薄く乗せてストラトぽいギャンギャンさは落としているのかなと。
トークボックスについては「Megazin」くらいでしか使ってませんね。
にしても電源容量食うものばかりですね。PEDALPOWER2個体制ですよ。
Strobe Nazard (Keyboards)
基本的なサウンドはNovationのmidiキーボードで弾いていますが、Live9内でソフトシンセを鳴らしていると思われます。
Analog Heat MKⅡがAIFの代わりとなって、かつNovationがミキサーとして動いていると考えるとかなりコンパクトかつスッキリまとめられた上で多くのサウンドを鳴らせるシステムだなと。ただ足元にある2つボタンのペダルは何なのか不明。
トムの曲作りにおいてSH-101が大活躍しているのは知っているため、SH-101実機についてはそうだろうなと思いますが、意外なのはProphet-6でしょうか。
YMOでも大活躍のプロフェットがShobaleader Oneではどのサウンドになっているんだろうかと思いながら聴くだけで楽しいですね。
それにしても人力でシーケンス再現するの大変そう。
Company Laser (Drums)
彼については2000年代後半からトムのLIVEサポートしていたドラマーAlex Thomas氏じゃないのかなぁと睨んではいるものの、確証はないです。
ただAlex氏はTAMAのエンドーサーらしくTAMAのサイト内でキットが紹介されているのですが、似てます。
各ドラムとシンバルのサイズについてはおそらくこのくらいだろうという勘です。
REMOやEVANSのヘッドが入り乱れているので、太鼓のメーカーまで不明ですね。
金物は全てセイビアンだと思われますが、ロゴまで見えたわけではないので不明。
ボイラールームの映像に限りかもしれませんが、右側のバスドラムについてはペダルついてないんですよね。置物?
メインのバスについてもビーターが1つしか見受けられず、シングルペダルのような。
このセットで特徴的なのはやはり右側クラッシュ2枚のリモートハイハットでしょう。サイズの違う2枚で、サンプラーで切り取ったようなクラッシュのミュートを可能にしているのは開発ですね。そのペダルはおそらく左足側にあると思われます。
チラチラドラムの足元は映るのですが、右足はメインバスのペダルしか見えない…。
10インチのタムにはスナッピーがついてサブスネア化してます。
なんにせよそんじょそこらのドラムとは一味違います。ドラマー自体の腕がいいとは言え、難解複雑なおかずをどんどん叩いてく。
画像作ると文字量思ったより少ないですね。
おそらく誰の参考にもならないとは思いますが、一応書けた。満足。
画像作りが一番手間でした。ちゃんとしたソフトならもっと楽なんでしょうが、パワポくらいしかないので…。
時々見返して追記等したいと思います。