【2月1日追記】【3月23日追記】【3月30日追記】【6月22日追記】【6月28日追記】【2022年3月19日追記】
注文から10ヶ月かかってようやく届いたMOTU M4ですが、早速謎の不具合が現れたのでそのレポです。一旦は解消できたので、細かい検証してみてなんかわかれば随時更新したいと思います。
ちなみに昨年末から国内正規品はサウンドハウスが一番手に入るスピードが早いようです。大体2ヶ月程度待つようですが。そう考えるとわざわざ高い値段払ってヨドバシで注文したのが本当にバカらしい。国外輸入であれば2週間程度で手に入りますが。
とりあえず、良いところとしてはシンプルなコントロールは良いですね。Roland Rubix24からの乗り換えだと、裏面に手を伸ばしてどうこうする必要なく基本操作が表面だけで済むのは楽です。
配信等は仮想ミキサー(VOICE MEETER)を導入してるので特にループバック等は使用する予定もないですが。
ループバックが物理切り替えではなくPC上の録音デバイスとして存在することについては賛否あるようですが、そもそも使わないので知ったこっちゃない。
Hi-Z入力もボタン押して対応させて云々とかもなく、挿せばハイインピーダンスでも音が変化することなく、これまで使っていたRoland Rubix24よりクリアに音が録れるので、オーディオインターフェイスとしての完成度は高いです。
また、出力に関してはRubix24よりも格段に良い。ESSのどうたらこうたら。
スピーカーOUTだけでなくヘッドホンOUTにもこのDACが使われているようなので、ヘッドホンメインの人間には非常に助かる。スピーカーについてはそもそも良いスピーカー使ってるわけでもないのでそこまで変わった気はしない、というかスピーカー自体そんな使ってない。
最近思うのがこのスピーカー音楽流すにはモニターなので良いんですが、テレビ番組とか見る時にはアンバランスに聴こえて人間の話し声が聞き取りづらい。
良いところはまぁそれなりにいいコンポーネントで構成されてるので良いですね。ってところで。
逆にめんどくさいところ。
国内正規品を買ったので、国内正規品代理店の紙ペラが同封されてます。この代理店の説明が結構雑です。
オーディオインターフェイスは多くの場合手動でドライバを導入しなければ動作しません。Roland Rubixシリーズの場合でっかいA3用紙で手順書が同封されてましたが、そんな親切なものはありません。
箱に英語でMacとWindowsの導入手順が書いてあるくらいです。始めて手を出したAIFでこれだったらめんどくさいですね。読めんもん。
⇧これが国内代理店の公式サイト。
ドライバが欲しいので「ソフトウェア」を見るとそこにはなんとドライバはありません。残念でした。
オーディオインターフェイスにおまけでついてくる各種ソフトウェアの説明でした。
「スタートガイド」の方にあります。ただし、古いバージョンのドライバです。
【Mシリーズ Windowsドライバのダウンロード】をクリックしてDLされるドライバは「MOTU M series Installer 4.0 (83292).exe」ですが、現行の最新版は「MOTU M series Installer 4.0 (84479).exe」です。(追記:頻繁に更新されるため、後述先で確認してください)これは代理店サイトからはダウンロードすることができません。
代理店のユーザー会員登録、製品登録をしても手に入るのは日本語説明書のpdfくらいです。この日本語取扱説明書も古いドライバで書かれてるので最新ドライバとはちょこちょこ異なる部分もあります。
オーディオ規格を確認する時くらいしか使わないですね。
ただまぁ知りたかったヘッドホンOUT(フォーン端子)のインピーダンスとかその辺は書いてなかったので空回りしましたが。
結局本家サイト(英語)で進めるしかありません。
⇧本家サイト。
ここからアカウントを作成して、製品登録をして、マイページが表示されたら、[Manage Registrations]から最新版ドライバが入手できます。
更新入ったらどうなるんですかね。自動更新はなさそうなので、時々本家サイト覗いてドライバ落として確認するしかなさそう。
(追記:自動更新はないため適宜確認してください。またドライバ更新だけでなく本体ファームウェアの更新もここからDLして行います。)
一応日本語で英語サイトの登録方法の流れを示す動画も作成されてますが、見るの地味にダルい。まとめてWebサイト1ページで紹介してくれって感じです。
MシリーズオーディオインターフェイスをMOTUアカウントに登録する
MOTU Mシリーズ付属のインストゥルメント、ループライブラリーをダウンロードする
必要なものだけ見ればいいとはいえ、代理店もうちょっとなんとかしてくれという気持ち。
だからといってRoland等々の別の会社も仕事してるかといったらまた話は違ってくるんですけどね。RolandはRubixドライバをまともに使えるように更新しろ。
感想まとめ。MOTU品質はGood。ただし代理店の仕事はBad。
それと、M4に限っての話になりますが、裏面のフォーンインプット(3,4)フォーンアウトプット(3,4)についてはプリアンプが用意されていないので、別にプリアンプを用意しなければ音量が小さいです。
スマホのイヤホンからYケーブルでフォーン入力してモニターしてみたところ、スマホの音量MAXにしてもインジケーターが3mmくらいしか動きません。せっかくならこのインプット3,4番についても用意してほしかったですね。
一応Mackeyのミキサー兼プリアンプがあるので、一番やりたい用途10input(AIF2+Mixer8)には使えますが、音量調整幅はインプット1,2に比べ小さくなるので、地味にめんどくさい。それならM2でも十分じゃんと思った次第。
ヘッドホンアウトは1,2アウトのみなので、DJプレイをするのに1,2番でメインOUT、3,4番でモニターOUTなどができないです。逆ならできますが、音量調節できないのは厄介。
モノ選びは慎重にしましょう。7千円の差があるかと言えばかなり微妙…?
で、こっからは私の環境で出た不具合のお話。
連日起きてるMOTU M4の不具合について一応動画にしてみた。
— あかね (@hoshiimo_akane) 2021年1月29日
なんかわかる人がいたらリプください…。 pic.twitter.com/Rw52UfCR4U
毎日、起きて一発目の起動時にあらゆるソフトの再生速度(ピッチ)がおかしなことになるという不具合です。動画ではMusicBEEだけですが、Spotify、Chromeからなにからなにまで全ておかしくなることを確認してます。
PCを再起動する、MOTU単体を裏面のON/OFFスイッチで再起動する、このどちらかをやれば直ります。
配線の検証として、マザー出力がUSB3.2 Gen2だったので、Type Cケーブルとマザーボード間にUSB2.0延長ケーブルを挟んだところ解消。
— あかね (@hoshiimo_akane) 2021年1月31日
結果としてはUSB3.2 Gen2とのミスマッチが考えられそう。
純正ケーブルが2.0っぽかったからかましてみたけどAIFに限っては2.0接続が安定かなぁ。 https://t.co/fBVFCM73Th
これで一応直りました。(治ってないです)ただ配線が4メートルくらいになってしまったので流石に邪魔なので片付けます。
もう一個検証的にUSB3.0ポートでやってみたらこれはセーフっぽい。
— あかね (@hoshiimo_akane) 2021年1月31日
ただ、数時間シャットダウンから起動して確認してる現象だから、連続してON/OFFで確認してる現状だと本当に効果あるか微妙ではある。
正式名称で書き直せば、USB3.1 Gen1ポートでどうなるかちょっと様子見るってことで。
— あかね (@hoshiimo_akane) 2021年1月31日
ただ墓石のType C to C環境では普通に動くっぽいのがなんか納得いかんな。
使ってるケーブル自体AtoCで3A対応ってだけしかわからん中華ケーブルだからこいつの規格がGen1かGen2かわからん。
— あかね (@hoshiimo_akane) 2021年1月31日
本格的に検証するのもバカらしいから接続ポートが3.1でまともに動くならその環境で使い続けるけど。
といった具合で色々検証中です。
手っ取り早いのは短い純正ケーブルを2.0か3.1 Gen1の延長ケーブル使ってPCの適当なポートに挿せばいいのでいいっちゃいいです。
以前のマザーボードではUSB3.2 Gen2ポートになにか挿さっているだけで起動しない、起動してもブルースクリーンだったのでそれに比べればかわいいもんですが。
とりあえず数時間ぶりに起動した際に起きる不具合なので、1日1回しか症状確認ができません。
現状は2メートルの汎用A to Cケーブルで、USB3.1Gen1ポートに挿していますが、これで明日どうなるかで、Gen2ポートとのミスマッチかどうか確定するので、それについては分かり次第追記します。
【2月1日追記】
USB3.1 Gen1でもダメでした。
友人たちからは「AMDだからじゃね」という指摘を散々されてますが、AMD環境でこういった症状もなく動かしている人間もいるために不満を漏らしています。
Reddit上ではBIOS更新等をしてノイズ等の症状が改善したといった旨の書き込みがされているようですが、流石に設定等も手間なので別の方法を考えてみます。とりあえずUSB2.0接続ですかね。
【3月22日追記】
不具合はずっとそのままで、とりあえず再生に関してはPC起動後M4を再起動することでピッチが元に戻るので毎回起動後にM4を再起動していたのですが、自分の配信アーカイブを見ていたところデスクトップ音声としてOBS上で設定している[OUT1-2]のピッチがおかしいことに気づいたため、MOTU Mseriesのドライバ由来のバグじゃないかと。
別途OBSに設定しているVOICE MEETERの方からの出力はまともなんですよね。
で、ちらっと調べたところ同様のバグが少ないですがいるようで、ある人はAMDチップセットX570環境下で発生しているとのこと。
自分の環境はX470なので、まぁAMDチップセットとMOTUドライバの相性問題と考えるのが良さげです。
DTMなりかじってるなら最初からintelで組めって話ではあるのですが。
ある書き込みではサンプルレートを高くしていると、ピッチが落ち、逆に最低の44.1kHzだとピッチが上がるというところまで突き詰めているようで、どうやら48kHzだと不具合が出ないらしい。
発売からそれなりに時間も経ってるので、ドライバの更新ないかなと再ダウンロードしましたがまだ(84479)が最新版。
とりあえず48kHzに設定してみてどうなるか試してみます。
個人的にはサンプルレートを求めていないのと、CDサンプルレートで統一したいこともあって44.1kHz24bitがベストなんですが…。
一週間程度通常使用と配信等で様子を見てみて、結果をまた追記したいと思います。
【3月30日追記】
一週間ほど設定を変えてみたところ動作が安定したため追記します。
44.1kHzから48kHzに変更したところ、ピッチ異常については解消されましたが、ホワイトノイズが発生しドライバーソフトで警告が出ました。その時バッファサイズを16に設定していたため、警告文はバッファサイズを下げろというもの。⇩
[the buffer size may too loo for your computer system tohandke.
If you hear artifacts in your audio (Click,pops,glitchy,audio etc.), try a larger buffer size.]
小さいバッファサイズから順に、16、32、64、128、256、512、1024と設定できますが、16、32では警告文とノイズが発生します。結局64が最小値で安定しました。
マザーボード(チップセット)との相性問題でサンプルレートが安定しないのはわかりますが、バッファサイズまで影響でたのは何なのかなぁという印象。ちなみにUSBはUSB3.2 Gen2にC to Aケーブルで接続。
intel機があれば繋ぎ変えて検証できますが残念ながらAMD機しかないため確認はできていません。
とはいえ一応はまともに動作するようにはなったのでこれでいいやという感じです。
もう1、2世代CPUが進んで価格もそこそこであればintelで組むことも検討しているので、その時にでも真価を発揮するんですかね。
とりあえず同様の不具合が有る場合はサンプルレートとバッファサイズを48kHz/64サンプルで設定して検証してみてください。
前に使っていたRoland Rubix24がその辺の設定をOS依存でやっていたためドライバ問題発生すると厄介極まりない。
【6月22日追記】
メインマシンをintel機に組み替えたので、44100Hzいけるかなぁとやってみたのですが、ダメでした。ついでに時間が立ってるのでドライバも最新版(88030)が出ていたのでこれも導入してみたものの、起動時強制的に48000Hzに設定されるというオチ。
そこまでして44100Hz使わせたくないのかと思う反面、じゃあintel機に組み替えた意味ねぇじゃんという呆れ。
これまで問い合わせしたところでどうせ在庫ないから待ってろ、もしくはお前のAMD機の問題じゃ、と言われるところまで見えていたのでやらなかったのですが、ここまで検証してもダメなので問い合わせメール出しました。
一体どうなるMOTUピッチ問題。というかこの症状訴えてるの僕くらいのようで…?あれ…?
また何か展開があれば更新します。
【6月28日追記】
代理店とメールのやりとりをして、最新ドライバの導入やWindows側の各種設定の変更の結果、intel機で「Windowsの高速起動を無効にする」を設定することでピッチの問題、またビットレートの強制変更問題等が一応解決しました。
これで一件落着なのか不安ですが、一応問題はクリアしたのでまたしばらく様子見…。
【2022年3月19日追記】
なぜか知りませんが本記事を見て私のところにDM・リプライ等で多数質問等をいただきます。正直ただの1ユーザーの愚痴として書いているので参考にならないと思うのですが…。
現在では生産供給が安定したのか多くの人の手に届いているようですが、その跳ねっ返りがまさか私に来るとは思わなかったので、最初は対応してましたが最近は面倒になってきたので「代理店に聞いてくれ」で終わらせてます。申し訳ない。
大体のパターンはドライバのインストールに関する問題か、私も遭遇したピッチの問題です。
まずドライバの問題ですが、以前に使用していたAIFのドライバを消さずにインストールしたためにASIO同士が干渉して動作しないというのが多いです。基本PC一台にAIFは一台と考えましょう。
次にピッチの問題ですが、上記にもある通りWindows側の「Windowsの高速起動を無効にする」設定で一応解消します。
それ以前にサンプルレートを変更しなければ(基準の48000Hz)、早くなる/遅くなるという問題は発生しないようでもありますが。
私が散々振り回された「USBポート」と「使用TypeCケーブル」のマッチはマザーボードによってあり得る問題ですが、基本的には高速起動の無効で解消するはずです。
ただし、再起動等を何回かすると48000Hzに戻されます。都度Windowsのサウンド設定とドライバの設定を変えるのが面倒になったため、結局24bit/48000Hzで固定しています。
現状私の環境だとTypeC to Cケーブルでマザーボードに接続した場合、マザーボード側のType Cポートが不調のせいか、適正電圧が送れていないために動作不良を起こすことはありますが、Type C to Aケーブルで解消しています。
まずWindows側の設定を見た上で、それでもダメな場合ケーブルorマザーボードを疑う
くらいでいいんじゃないでしょうか。自己解決でお金を使う前に代理店に連絡したほうが確実ですし、そもそも付属ケーブルを使え、という話ではあるのですが。
また自分は遭遇していませんが、最新ドライバに変えて不調が発生して、数個前のドライバに戻して動かしているという友人からの報告もあったため、ドライバは複数個確保しておいたほうが良さそうです。
まず、前提にMOTU MシリーズはあまりWindowsでの使用に向いているとは言い難い仕様です。
実際Macユーザーから不満レビューは見かけないですし、Youtube等にレビュー動画を上げる人々は(裏でなんかあるかどうかはさておき)大体がMacで使用している人ばかりです。
そのあたりも加味した上で買うことができればいいのですが、なにせ当初は入手困難だったために好評レビューばかりが先んじて蔓延した部分もあるので仕方ない。
とりあえずこの記事が読まれる分には困らないのでこのまま公開しておきますが、私に特定動作不良を聞かれても自分も遭遇していないわからないことを聞かれても知ったこっちゃないので”代理店に聞いてください”という答えしかできませんので何卒。
物がいいだけに入手困難商品。ヨドバシで買ったがために10ヶ月待たされ、代理店の対応や説明も忙しいのか知らないですが雑。それで謎の不具合。踏んだり蹴ったり。