Music Life Propagate #1

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2021年4月22日に配信した企画の文字起こしバージョンです。

ツイキャスにて行った企画なのですが、現在は非公開にしているため見れません。

動画は保存してたので、文字起こししておこうという感じ。

私とゲストでただ音楽駄弁りをする、というだけの企画なのですが。

 

お相手はまろやか永久歯氏。 まろやか永久歯 (@maroyakaeien) | Twitter

 

何かしらのテーマで選曲して、その選曲についてわちゃわちゃと話をする感じ。

Spotifyプレイリストで選曲した曲を聴けるのでぜひ。

  

 

 

配信はこんな感じでした。

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当初は30分の予定が、1時間まで伸び、お互いに「こういうの好きに話せるの、いいよね」と感傷に浸り、またやろうといいつつ、現在まで第2回を企画していない始末。

自分がTwitchに移行したので、時間を気にせずできるかなとは目論んでいます。というかこれを書いてる裏で第2回の企画を製作中。

 

 以下文字起こし。


 

あかね

「始まったらしい」

まろやか永久歯(以下まろやか)

「始まってんの?あー始まってるわ」

あかね

「拡散よろ」

 

 

あかね

「えーっと、裏で色々ゲームしてるくせに配信しないツイッタラーあかねです」

まろやか

「それでいいんだ。らしいけど。Twitterしか楽しみがないまろやか永久歯です」

あかね

「普段スト5配信やってるじゃん」

まろやか

「まぁ格ゲーも色々やってるけど。今回は音楽ネタ揃えてきたんで」

あかね

「おー」 

 

 

あかね

「我々のような一般人が聴いてる音楽について、Propagate(伝播)させていこうという企画。今日の朝に思いついてツイートしてたところ」

まろやか

「僕が仕事中に食いついたと」

あかね

「そうそう。で、さっと無職は配信準備を整えてたと」

まろやか

「仕事早いよね」

あかね

「暇だしね」

 

 

 (諸悪の根源ツイート⇩)

 

あかね

「じゃあさっそく始めるんだけど、今回は3つのテーマに対してお互いが選曲してくるという形式にしてみました」

 

テーマ1は「学生時代思い出の曲」

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あかね

「上がまろやかさん、下が僕って感じで進めていきます。じゃあまろやかからどうぞ」

まろやか

「そもそも学生時代っていうのが広いじゃん」

あかね

「小学校から大学、専門…とかね」

まろやか

「そうそう」

あかね

「教習所もか」

まろやか

「それは含めるかわからないけど…」

 

 

まろやか

「で、今回は高校時代の思い出の曲ということで、アーバンギャルドの『仮想敵』。イントロからいいんすよ。元々このバンドはテクノポップ寄りのバンドで、もっとポップスっぽい曲をやるんだけど、その中でも一番聴いてたのがこの曲」

あかね

「なるほど」

まろやか

「高校の頃に1stが出て、その中の曲。ツインボーカルで男女なんだけど、この曲に関しては女性メイン」

あかね

「事前に曲リスト貰って聴いたんだけど、やくしまるえつことかそのあたりの系譜なのかなとは思った」

まろやか

「なくはないと思う。この時代全般的にメンヘラブームみたいなのが流行りだした頃だと思うんだけど、同時期にネオ渋谷系も流行ってて、その間にアーバンギャルドがいたってイメージ」

あかね

「で、電波ビンビンの高校生の時期にハマっていったと」

まろやか

「ガッチリハマった。特に『仮想敵』はポップスなんだけど湿っぽい展開で、メンヘラらしい感じ。アップダウンもあるし、歌詞を聴かせに行くところとかはっきりしてて好き」

あかね

「なるほどね」

まろやか

「で、俺の思い出話になるんだけど、このアルバムの特典だったかグッズだったか、精子の形したキーホルダーがあって、それ付けて行ったオフ会で『そのキーホルダーは!』みたいな」

あかね

「同志に発見されちゃった的な」

まろやか

「そんな感じっすね」

 

 

 

あかね

「じゃあ次は僕なんだけど、dustboxの『Riot』。日本のバンドで、ジャンルとしてはメロコアパンクになるのかな」

まろやか

「はいはい」

あかね

「俺も高校時代の曲で、高校生の時に新譜として発売されたアルバムに収録されてた曲なんだけど」

まろやか

「境遇は似てるね」

あかね

「ただ年の差が若干あるからちょっとズレはあるかも」

まろやか

「我々年の差あるからね(笑)」

あかね

「で、この曲はアルバムの表題曲なんだけど」

まろやか

「まさにメロコアっぽい曲だね」

あかね

「そうそう。当時軽音楽部に入ってて、ドラムやってたんだけど高校の軽音楽部って大体ブルーハーツ、モンパチ、バンプをコピーするみたいなお決まりがあって」

まろやか

コピーバンドの流れだね」

あかね

「でも僕は元々ハードロックとかが好きなのもあって、ちょっと反発してパンクに走った。そういう連中も少ないけどいたから。で、大体Hi-STANDARDから始まって、各々が好きなバンドをコピーするんだけど、当時僕にとって最新だったのがdustboxだった」

まろやか

「ほーう」

あかね

「今は脱退しちゃったんだけど、当時dustboxのドラマーだったREIJIって人が(現在はUPPERに加入)、割と近場に住んでたっていう」

まろやか

「なにそれ(笑)」

あかね

「当時コンビニでバイトしてたんだけど、見覚えのあるタトゥーした人がタバコ買いに来るっていう(笑)それも当時ドハマリしてるバンドのドラマー。教わりてぇ!って思ったっていうエピソード」

まろやか

「素敵じゃん。」

あかね

「でも翌年には自分の中でパンクブームが終わっちゃって、その後はテクノの沼に落ちていくっていう」

 

 

まろやか

「お互い音楽の始まりというか、意識して聴くようになったのって高校?」

あかね

「僕の原体験で言えば中学かな。アメリカのMR.BIGっていうハードロックバンド」

まろやか

「あー、まぁでも似たようなもんか。10代中盤」

あかね

「だね」

 

 

 

 

 

テーマ2は「ここ数年で一番キマった曲」

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あかね

「テーマ決めといてあれだけど、キマったってなんだよっていう(笑)」

まろやか

「これねぇ、正直マジで意味がわからなくて、でも聞き返すのも野暮だから、近年でビビッときた曲を選んだ」

 

 

まろやか

BAND-MAIDの『Screaming』、聴いてどう思う?」

あかね

「もうイントロからファジーなギターが飛んでくる感じがね(笑)ジャンルはもう混ざりすぎてミクスチャーとしか言えないよね」

まろやか

「それまでのBAND-MAIDってここまで早い曲みたいなのなくて、いきなりメタル寄りの曲が飛んできて」

あかね

「もっと違う感じだったんだ」

まろやか

「もっとロック寄りって感じ。曲が出た当時はライブ行ってもボーカルが追いついてなくて浮いちゃってたんだけど、どっかのフェスでしばらくぶりに見たら演奏もボーカルもバッチリ合わせてた」

あかね

「成長を目の当たりにしたと」

まろやか

「で、キマったというよりハマったになっちゃうんだけど、これはキたな。って思った」

あかね

「自分の中でしっくり来たんだね」

まろやか

「来たなBAND-MAIDって思った曲。で、ちなみに企画かなんかでBAND-MAIKOって舞妓さんの格好して和風な曲を演るっていうのもやってて、ひらがなで『すくりーみんぐ』って書いて和風なアレンジされた曲もある」

あかね

「最近は和楽器バンドとか色々いるからね(笑)」

 

 

 

あかね

「僕はアメリカのLightning Boltっていう、ノイズロックデュオの『Dead Cowboy』。恐ろしいことに、このやかましいノイズを出してるのがドラムとベースの二人っていう」

まろやか

「これベースなの?」

あかね

「5弦のベースから太い弦2本抜いて、バンジョー用の細い弦を貼って、チェロに近いチューニングにしてる。ノイジーにするためにエフェクターも挟んでるけど。さらにぶっ飛んでるのが、ステージ上ではなく客席でライブしたり、なんならスピーカーで出入口塞いだり、アンプ自体かなり高出力のものを使ってたり…」

まろやか

「なんなんだこれは…」

あかね

「彼らは2000年代初頭からこんな感じのをやってて、『Dead Cowboy』は2005年のアルバムに収録されてるんだけど、無茶苦茶のようで実はかなり緻密に作り込まれてる。Lightning Boltを知ったのが確か3年前くらいだから選曲したんだけど」

まろやか

「ちょっと古い曲だけど最近知ったみたいな」

あかね

「そうそう。で、思い出じゃないけど、社会人の時はバイク通勤で、退勤したらヘルメットの中でLightning Boltを爆音で流して叫びながら帰ってたっていう」

まろやか

「キマってるね」

あかね

Youtubeで検索するとライブ映像とか色々見れて、日本での公演も見れるんで是非。客席の荒波をセキュリティーのおじさん達が必死に食い止めてて面白い(笑)」

まろやか

「後で見るわ」

あかね

「日本のノイズやってる連中に焦点を当てて選曲した企画もやりたいんだけど、これよりもエグいから視聴者がいなさそう(笑)」

まろやか

「その時は呼んで(笑)」

 

 

 

テーマ3は「死ぬ前に聴きたい曲」

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 あかね

「テーマ3は死ぬ前に聴きたい曲。葬儀で流して欲しい曲とかはよくあるテーマだから、自分が死ぬ前っていうのにしてみた」

まろやか

「極端なテーマだよね。なかなかどうしようかなと思った」

 

 

 

まろやか

「僕がこの世で一番好きな曲だと思ってる曲にしてみた。ハルメンズの『母子受精』。1979年から82年まで活動してたバンドで、それなりに古い曲なんだけど、高校の頃に聴いて、メロディーも歌詞も、サエキけんぞうの歌ももうこれ以上はないなと思ってずっと聴いてる」

あかね

「歌詞見てると余計わからなくなる」

まろやか

「かなり抽象的というか、よくわからない。一応サエキけんぞう氏が解説してて、1番が田舎から都市に出てくる若者の様子、2番が新宿渋谷みたいな盛り上がってる都市で一晩過ごして夜が明けるところ、らしい。ほんとか?って感じ(笑)」

あかね

(笑)

 

コメント

戸川純とかと同じ年代な感じですね」 

 

 まろやか

「コメントにあるけど、戸川純さんとかってサエキけんぞう氏が関わってるんですよね」

あかね

「そうなんだ」

まろやか

ハルメンズのメンバーも戸川純さんのバンドプロデュースしてたり、関係性は深いし、ハルメンズが大元。『母子受精』も戸川純さんがカバーしてたりするんで、聴き比べしてほしい」

 

 

 

あかね

「じゃあ最後の曲。冨田勲氏の『月の光』。原曲は言わずと知れたクラシック、ドビュッシーのベルガマスク組曲の一曲ですね」

まろやか

「うん」

あかね

「ポイントは冨田勲先生のアレンジってところで、さっきちょっと言ったテクノの沼に行ったっていうの言ったじゃないですか」

まろやか

「高校でね」

あかね

「テクノって若干歴史が浅いこともあって、原点に振り返りやすい。で、冨田先生が日本で最初にシンセサイザー使ってアルバムを出したっていう人」

まろやか

「はいはい」

あかね

「日頃ノイズだったりドラムンだったり複雑な曲をじゃんじゃか聴いてると、たまにふと聴きたくなるんですよ。冨田先生の『月の光』が。で、自分が死ぬ前って考えたら、ノイズ聴いて死にたくねぇなって思って『月の光』を選曲した(笑)」

まろやか

(笑)

 

あかね

「せっかく時間余ったので余談すると、残念ながら冨田勲先生数年前に亡くなられたんですよ。で、晩年に取り組んでたのが初音ミクを使用したイーハトーヴ交響曲

まろやか

「へぇ~」

あかね

「その生涯を通してテクノロジーと音楽を追求してた、ということもあり、原点に立ち返りたい時に冨田先生の曲に行き着く、っていう自分のルーティン」

まろやか

「俺もテクノとかシンセ音楽は好きだけど、そこまでの原点的な見方はしてなかったから新鮮。シンセって機械の発展の音楽だと思うから、実験的な音楽も聞かなきゃなぁって思った」

あかね

「シンセの発展に関する歴史話とか、それこそギターの歪みの歴史を辿る話とかを配信するのも面白いかもね」

 

 

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あかね

「僕個人はなるたけ多くの音楽に触れたいタイプなので、色んな時代背景や技術も含めて色々話ができたら面白いと思う。その時対談相手がテーマに詳しいほど根掘り葉掘り色々話せて面白いかなぁと」

まろやか

「今回はお互い知らない曲をプレゼンした感じで、元々のこの企画の趣旨だけど、あかねの曲から掘りたいって思う曲もあったから、楽しい」

あかね

「それはなにより(笑)」

まろやか

ハルメンズとかあかねも知らないでしょ?」

あかね

「恥ずかしながら全然知らなかった。こういう機会みたいなとこで興味の種を見つけられると嬉しいね」

 

コメント

「最近のインディーズだとlow pop ltdが一番良かったかな」

まろやか

「low pop ltd、知らない。聴いてみよ」

 

コメント

「ファズ特集があったら呼んでください」

まろやか

「このコメント俺のスト5友達なんだけど、ファズ特集いけるの?」

あかね

「ファズフェイスとかファズファクトリーとかビッグマフとかロシアンマフとか、持ってないけど一応話はできると思う」

まろやか

「僕はわからん(笑)ロシアだと違うとかあるの?」

あかね

「パーツが違うとかでやっぱりサウンドは全然違うね」

まろやか

「流石に楽器やらないから、エフェクターまではついていけない(笑)どっちかというとジャンル追いで聴くからさ」

あかね

「悲しいことに楽器やっちゃうとジャンル追いができないんだよね。使ってる機材似たようなもんでアプローチが違うだけじゃんって(笑)」

 

 

 

まろやか

「ロシア繋がりで、ハードベースの話するとさ、K-POP、EDMの影響で生まれて、更にその源流は北欧とかに繋がったりするからジャンル追いも大変(笑)」

あかね

「80年代以降は国境みたいなのが薄れて国際的になってごちゃごちゃになってくる。このバンドは、ドイツのバンドに影響を受けたアメリカのバンド、に影響を受けた日本のバンドなんですよ、みたいな」

まろやか

「そうそう。でも国柄を出したいってところとか出してきたりで特徴出してきたり。影響を芋づるで引っ張ってくるのは大変だけど面白い」

 

 

 

あかね

Twitter見てると、nowplayingタグとか、Spotifyのリンクだけ貼ってツイートしてる人をちょこちょこ見かけるけど、そういう人を見てるとなんでその曲のリンク貼ったのか、その曲の好きな所を説明しろって引きずり込みたくなる」

まろやか

「暴力的だね」

あかね

「説明を聞きたいし、僕も喋りたい時があるから」

まろやか

「聞きたいし喋りたいね。地下アイドルとか喋りたいもん」

 

 

 

あかね

「そんな感じで、第2回を是非やりたいなというところで締めます。何か告知宣伝とかあります?」

まろやか

「スト5とかの配信してるので見ていただければ幸いです」

https://www.twitch.tv/maroyakaaqc

 

あかね

「僕もまぁゲーム配信時々やってますくらいなもんで…。」

まろやか

「この企画面白かったんで、次があればゲストでも視聴者でも参加しますので」

あかね

「なにかあったら呼び出しします(笑)お相手はまろやか永久歯、主催はあかねでした」

 


 

 

第二回もこの文字起こしもなるべく早くにやりたかったのですが、ぼけーっとしている間に1ヶ月以上過ぎてしまったので企画潰しもいいところで。

私が配信するプラットフォームもツイキャスからTwitchに移行してしまったため、色々と改良する必要もありますが、第2回の企画を進めてます。

酒飲みながら音楽話もいいですが、結局その後調べないので素面のときに聴かせ合い、喋りたいこと喋っていいよ、という場を設けて、どんな結果になるか。

第1回ゲストまろやか永久歯氏に感謝申し上げると共に、第2回の配信が来たらよろしくおねがいします。